不幸から幸せへ
本当は凄く怖かった。
強がっていたけど、震えが声にでてしまった。



碓氷に抱き締められると、凄く落ち着く。心が温かくなる。




気付いたら、碓氷が私の服の袖をまくっていた。
思わず、いやっ!と手を払いのけてしまった。
青紫色の腕を見たら、また怖くなって体が震えだした。




「美咲ちゃん、大丈夫だよ」

「ご、ごめん・・・払いのけて・・・」

「気にしないで!救急箱持ってくるから、少し待っててね」

「あぁ・・・」




私は頼れる人は、碓氷しかいないと思った。
自分にとって、大切な人になっていた。
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