不幸から幸せへ
「っく、ひっく・・・」
涙が止まらない。止める方法もわからない。突然、携帯が鳴った。恐る恐る手にとった。開いた画面には“碓氷”からのメールだった。
『今、家にいる?いるなら下見て!』
窓を開けて下を見ると碓氷がいた。息を切らしながら美咲に微笑みかけている。
急いで階段を駆け降り、玄関の扉を開け、夢ではないかと思いながら碓氷をを見る。
「なんで、ここにお前がいるんだよ!学校はどうしたんだよ!!」
「学校は早退してきたよ。なんでってそれはこっちが聞きたいよ」
視線を合わせて美咲の頬を大きな両手で包みこんだ。
「なんでこんな顔をしているの?」
心配そうに覗き込む彼の顔と頬に添えられた大きな手のひらの温度に凍っていた心が、温かくなっていくような気がした。
「っく、ひっく・・・」
一度は碓氷が来たことへの驚きで治まっていた涙が再び溢れる。
「鮎沢、家の中入っていい?」
こくん、と頷いた美咲を横抱きにして家の中に入って行った。
涙が止まらない。止める方法もわからない。突然、携帯が鳴った。恐る恐る手にとった。開いた画面には“碓氷”からのメールだった。
『今、家にいる?いるなら下見て!』
窓を開けて下を見ると碓氷がいた。息を切らしながら美咲に微笑みかけている。
急いで階段を駆け降り、玄関の扉を開け、夢ではないかと思いながら碓氷をを見る。
「なんで、ここにお前がいるんだよ!学校はどうしたんだよ!!」
「学校は早退してきたよ。なんでってそれはこっちが聞きたいよ」
視線を合わせて美咲の頬を大きな両手で包みこんだ。
「なんでこんな顔をしているの?」
心配そうに覗き込む彼の顔と頬に添えられた大きな手のひらの温度に凍っていた心が、温かくなっていくような気がした。
「っく、ひっく・・・」
一度は碓氷が来たことへの驚きで治まっていた涙が再び溢れる。
「鮎沢、家の中入っていい?」
こくん、と頷いた美咲を横抱きにして家の中に入って行った。