【コメコン2】秘密捜査官・西董子
「・・・西。オメェは何してるんだ、一体」
西の背後から、不機嫌そうな男の声。
しまった・・・気づかれていたのだ。
一巻の終わり、だ。
西は、絶望と憔悴の混ざり合った表情で、声のした方を振り返った。
無念。
「砂漠のナマケモノ」作戦、失敗。
こうなったらもう、するべきことは、ただ一つ。
「すみません!寝坊しちゃいましたぁ」
西は、先輩刑事・原田に向かって、深々と頭を下げた。