【コメコン2】秘密捜査官・西董子
「・・・は?」
「上についてる、アラーム音止めるとこじゃなくって。裏側のスヌーズのスイッチがオフになってたんですよ!悪質でしょ、一体誰の仕業ですかね」
「・・・」
何かが脳の中で切れてしまったらしく、一旦無表情になる原田刑事。
しかし、脳内の温度が再び沸点に達するのに、さほど時間はかからなかった。
「バカヤロー!くだらねぇこと言ってないで、さっさと社長殺人事件の調書を、片付けろ!」
「はぁい」
西刑事はすごすごと、自分の席に着いた。
心の中ではいつまでも、
「ポワ~ン
ポワ~ン
ポワ~ン
ポワ~ン
ポワワワワワ~ン↓」
と、残念なときに流れるBGMが、空しく響いていた。
【完】