BEST☆FRIEND
そんな静かな運動場を思いっきり走り、下駄箱に手をかける。
はぁっ、はぁっ、はあっ…。
全速力はさすがにきついなぁ…。
ふー、はぁっ…。
キーーーーーン、コーー…
予鈴が鳴り始めた。
絶対間に合わせる!!
その一心で階段を駆け上がる。
はぁっ、はぁっ、はぁっ…。
もう無理…。
さっきも全速力で走ったからもう、足が重たい。
うちの学校は、四階立て。
一階は、職員室など。
二階は、一年と二年生。三階は、三年と四年生。四階は、五年と六年生。
なんてこった…。
なんで四階まであるんだか…。
いつも思うが、今日は特に強く思う。
今はまだ二階に上がったばかり…。
もう無理だょぅ…。
キーーーーーン、コーーーーーン、カーーーーーン、コーー…
ヤバいっ!!
本気の本気を出してあと四階までの階段を一気に駆け上がる。
後少し…。
コーーーーーン…。
ガラッ!!
思いっきり扉を開ける。
「ぎりぎりセーフ!」
そういって飛び込んだ。