アイツとアタシ。
そして靴箱に着くとお決まり。
『1年D組、西藤 綾。職員室に来るように。』
またかよっ・・。
ンで、コレ聞いた咲がまた親に告げ口すんだよなぁ。
靴箱から重い足取りでアタシは職員室に向かった。
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「もー・・綾ー・・頼むから暴力行為は避けろってば(汗」
「遠藤センセ、ソレ10回目。」
「分かってるならやめてって言ってんじゃんかぁー・・。」
ため息交じりでアタシに説教するのは担任の遠藤 清実(エンドウ キヨミ)。
どこか男勝りなところがあるセンセ。
「先に喧嘩売ったのはアイツ等だって!」
「・・そーだけどさぁ。最終的に綾が勝っちまったんだろ?」
そ・・そーだけどさぁ・・。
弱っちぃんだもんアイツ等。
何発か顔殴っただけで泣き出すし。逃げるし。
「はぁ・・そろそろ綾、ヤバいと思うからね。」
「・・は?何が?」
「停学だけじゃ済まなくなってくからね。」
停学じゃ済まない=退学の可能性あり。
「もう喧嘩はやめときなよ。親御さんにも迷惑かけるだろ?」
「っ・・親なんてどーせアタシのこと見てねぇよ。咲のことばっかだ。」
「・・はぁ・・。あんたも大変なのねぇ。」
頭を軽く叩く遠藤センセ。
・・やめろよ・・同情なんて・・・・っ・・。
惨めだろ・・アタシ・・。
「・・も・・・いい。アタシ帰る。」
そう言って職員室を出ようとしたとき。
「待ちなさい、西藤。ちょっと校長室へ。」
教頭から校長室に来るようにと命令された。