恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
津田さんが険しい顔して見てくるから、目を伏せる。
だって人工的な目力がすごい……。
「だって、あたし達かなり早く申し込みしたじゃん。
有志だよ? そんだけ早く申し込んだって事は、協力してやろうって気持ちの表れじゃん。
その辺、考えてくれてもいーんじゃない?」
「それは、感謝するけど。
でも、早い者勝ちだなんて一言も書いてなかったでしょ? ちゃんと、クジでって、」
「クジクジうるさいし。
だったら沢村さんから会長に頼んでよ。
仲いーんでしょ? あんなに付きまとってたモンねー」
「……あたしが勝手に付きまとってるだけだけどね」
「認めてるんだ。
だったら、会長だけにしてよね」
「本宮先輩しか追っかけまわしてないけど」
「最近、やけに尚哉と仲良くしてんじゃん。
付き合ってるとか噂まで流れてるの、知ってるんでしょ?」
……ああ、やっぱりそれか。
途中からどうもおかしいなーとは思ってたけど。