恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
いつかくるかなって思ってた事が、今きてるって事か。
軽くため息をついてから、津田さんを見た。
……やっぱり、アイメイクがきつすぎだって。
「都築くんと津田さんって、付き合ってるの?」
聞くと、津田さんが顔をしかめたのが分かった。
津田さんがすっごい付きまとってるのに相手にされてないっていうのは、今となっては学校中の噂。
「付き合ってるとか付き合ってないとか、今そんな話してるんじゃないし」
「そうだけど。
ほら、津田さん、都築くんの事好きそうな子とか、片っ端からいじめてるらしいから。
そういうのって、彼女でもない津田さんがやるっておかしいんじゃなかなって」
ちょっとビクビクしながらも、笑顔を作って言う。
頭ごなしに怒鳴られるかも、とか思ったけど。
津田さんは、意外にも顔をしかめて黙った。
そして、チラっと後ろを見てから言う。
「……それ、あたしじゃないし」
「え、そうなの?」