恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


思いっきり顔を背けられて、仕方なく津田さんに視線を戻すと……。


薄笑いした津田さんと目がばっちり合う。

……だから、アイメイクが濃いってば。


「あんま生意気な事ばっか言ってると、会長にアンタの気持ちバラすから」


すごい事言われるのかと思ってたのに。

子供のケンカみたいな事を言われて、一気に気が抜ける。


「とにかく。

話がズレちゃったけど、有志の順番は重なった場合はクジだから……」


まとめようとしていた時。

津田さんの頭に影が落ちた。


見上げると、顔をしかめた都築くんが、あたし達を見下ろしていた。


「なに? 教室でいじめ?」


声を聞いて身体をすくませた津田さんが、振り返る。

そして、慌てた様子で都築くんを見た。


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