恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
それを聞くと、余計に同情っていうか。
振り向いてもらえない、同志なんだなーなんて。
文化祭の有志の順番くらい、せめてどうにかしてあげたくなる。
「つーか、津田が言ってたのって、ホントに有志の事だけ?」
「あー、うん。ほぼ……」
「なに?」
口ごもったあたしに、都築くんが聞く。
話すようになってから気付いたけど、都築くんって結構真っ直ぐな人だと思う。
誤魔化すのとかがキライっぽい感じ。
ホントにじっと見てくるから、ヘタに誤魔化しても見抜かれる気がして、しぶりながらも説明する。
「んー、津田さんは大丈夫だと思うんだけど。
津田さん、あたしと同じ感じで直球勝負だから陰湿な事はしなそうだし」
「じゃあなに?」
「佐藤さんが気になるなーって。
なんか、睨んでたような気がしたんだけど……。
都築くん、佐藤さんとも遊んだりした事あるの?」
聞くと、都築くんが顔をしかめた。