恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「ほらね」
「で、あたしが怪しまれてるんだよね」
「そう」
即答されて、そこまで嫌われたり憎まれてる理由ってなんだろうって疑問になりながら苦笑いする。
「あと……、都築くんもらしいけど」
都築くんがあたしをかばったのが相当気に入らなかったみたいで、最後はイヤミみたいに言う佐藤さん。
「都築くんじゃないよ。都築くんは途中まで授業出てたし、その後は保健室にいた。
教室の鍵は、時間までにあたしが戻れなそうだったからお願いしたんだし。
それに、都築くんはお財布盗ったりするような人じゃない」
「……」
「だから調べるのはあたしのだけにして。
いくら犯人じゃなくても、そんな風に疑われて調べられるのっていい気分じゃないし」
バカバカしくなって、自分の席の上にカバンをどさっと置く。
そこで、気付いた。