恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「とりあえず……、かなりアタマにきてるから、やり返す」
「は?」
思わず聞き返すと、沢村が顔をしかめる。
「だって、今回の事は、あたしだけじゃなくて生徒会も文化祭実行委員も、普通の生徒もお客さんも!
みんなに迷惑かけるところだったんだよ?!」
「そりゃそーだけど……」
「そんなの、許せないから、仕返しする。
お財布の事も今回の事も、こういう陰湿なやり方って気に入らないし。
それに多分、どこかで止めないとずっと繰り返されると思うし」
「けど仕返しって、どうやってすんだよ」
聞くと、沢村が考え込むようにピタっと黙る。
俺と本宮も黙って答えを待っていると、しばらく考えた後、沢村が俺をじっと見上げた。