恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「別に。水曜はいっつも遅かったし気になんねーよ。

プリクラ撮ったら、わざと佐藤の机にでも置いとけばさすがに動くだろ」


佐藤さんの机の上にって……、無茶苦茶すぎる。


言い捨てるように言った都築くんの横顔を見て、立ち止まる。

それに気付いた都築くんも、数歩進んだ後立ち止まってあたしを振り返った。


「沢村?」


あたしがムクれた顔をしてたからか、都築くんは不思議そうに呼ぶ。


「……都築くん、やっぱり、怒ってるんじゃん」

「怒ってねーけど」

「作戦に巻き込んだのが面倒くさくて怒ってるんでしょ。

だから、早く終わりにしたくて、プリクラとか直接的攻撃に出たいんでしょ?

なんか……、言い方とか態度が投げやりだもん」


こんな都築くん、初めてだ。

キっと睨みながら言うと、都築くんは顔をしかめる。




< 193 / 448 >

この作品をシェア

pagetop