恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「別に。水曜はいっつも遅かったし気になんねーよ。
プリクラ撮ったら、わざと佐藤の机にでも置いとけばさすがに動くだろ」
佐藤さんの机の上にって……、無茶苦茶すぎる。
言い捨てるように言った都築くんの横顔を見て、立ち止まる。
それに気付いた都築くんも、数歩進んだ後立ち止まってあたしを振り返った。
「沢村?」
あたしがムクれた顔をしてたからか、都築くんは不思議そうに呼ぶ。
「……都築くん、やっぱり、怒ってるんじゃん」
「怒ってねーけど」
「作戦に巻き込んだのが面倒くさくて怒ってるんでしょ。
だから、早く終わりにしたくて、プリクラとか直接的攻撃に出たいんでしょ?
なんか……、言い方とか態度が投げやりだもん」
こんな都築くん、初めてだ。
キっと睨みながら言うと、都築くんは顔をしかめる。