恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
400円全部出すって言ってんのに沢村も引かないから、結局ワリカン。
肌色だとか明るさだとか、映り方の選択だとか。
迷う事なく選択していく沢村。
明るく照らされた横顔を、隣に座りながら眺めていた。
一緒にいればいるほど。
沢村がどれぐらい本宮を想ってるかが伝わってくる。
その大きさを感じるたびに、イラっとする。
イラっつーか……。
そんな軽い感じじゃなくて、身体の深い部分からムカムカしてきて、気持ちが悪い。
沢村は、ただ健気に本宮を想ってるだけなのに。
他の男なんか目に入らないくらい、一途なだけなのに。
それが、イヤで仕方なくなる。