恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


答えを待っても何も答えてくれない都築くん。

まさか……、本当に?


「え、でもあたし、都築くんが選ぶようなタイプじゃない……、」


驚きと焦りが混ざる。

だって、都築くんがあたしを好きとか、あるわけないし……っ。


そう思いながら話すあたしを、都築くんの睨むような目が止めた。


「どーでもいいから、一発殴れ」

「えっ、なんで……っていうか、答えになってない……、」

「今のキスはどーいう理由があっても、完全に俺が悪いんだから。

痛み分けじゃ納得いかねーし」

「……都築くん、実はM?」


半分冗談、半分本気で聞くと、都築くんはムっとした顔をしてあたしを見た。

じっと……、感情的な目で。


「痛み分けしてチャラとか、ふざけんな」

「え……、」

「なかった事になんかさせねーから」

「……どういう意味……、んぅ?!」


< 207 / 448 >

この作品をシェア

pagetop