恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「都築くん、たまに可愛いんですよね。
感情をそのまま表に出すっていうか、全然隠そうとしないから、すぐ機嫌とかが分かるし。
でも……、嘘をついたり、いたずらにキズつけたりしないって分かってるから、一緒にいて落ち着けるんです」
照れてムスっとした顔とか、少しだけやんちゃに見える笑顔。
そんな都築くんを思い出して、ふっと笑ってからストローを口に入れた。
けど、隣から視線を感じて、すぐに振り返る。
先輩は、あたしをじっと見て微笑んでいた。
「……どうかしました?」
「今、尚哉の事話してる時、すごく幸せそうな顔してた」
「え、そうですか?」
「うん。もしかして、尚哉の事好き?」
「あ、はい。好きですよ。都築くん」
「それは、友達として?」