恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「嘘ばっか。こないだあたしに無理やりしたじゃん」
「あー、だってしたくなったから」
「したくなったからってその辺の女の子にキスしてたら変態だからね。
いくら顔がよくたって、変態は変態だよ」
「うるせーな。その辺の女になんかキスしたくなるわけねーだろ。
誰でもいいから、とか。んなサルみたいな発情期、中学で終わったし」
「え、」
「つーか。あん時、おまえ心底イヤがってたか?」
「……は?」
「最後は噛まれたけど、途中までは受け入れてたじゃん」
笑みを作りながら言うと、沢村の顔が一気に赤くなる。
そして、ムっとした顔をした後、グーで俺の肩を殴った。
「う、受け入れてなんかないもんっ!」
「だって俺、そこまで押さえつけてねーし。途中いくらでも逃げられたろ」