恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「副会長は、いい人だもんね。すっごい元気だよ、きっと」

「すげー能天気な猫になってたらどうするかなー」

「副会長は能天気っぽく見えるだけで、実際は頭キレるよ。……多分。

都築くんに育てられたらキス魔な猫になったかもね」


ふざけて言うと、都築くんは苦笑いしてあたしを見た。


「おまえ、絶対俺の事誤解してるよな。

おまえの中の俺のイメージって、“モテるけど遊びの恋愛しかしないキス魔”とかなってねー?」

「なってるけど。っていうか、そのまんまじゃん」

「確かに、遊びの恋愛しかしてきてないけど、それしかできない訳じゃねーし」

「え、そうなの? 本気の恋とかあったりした?」


意外な発言をされて、すぐに聞き返す。

都築くんみたいな人が恋愛にのめりこむとか、想像できない。




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