恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「本気の恋愛とかがそんな簡単に手に入るとは思ってねーし。
本宮とか沢村の想い方をずっと見てきたから」
都築くんは、あたしの手からプリクラを抜き取る。
さっき、佐藤さんが返してくれたプリクラを。
そして、自信あり気に笑った。
「ただ、俺はおまえみたいにキレイな恋愛しようとか思ってねーから。
奪ってでも手に入れる。
それだけ覚えとけ」
トクン、と胸が跳ねた時。
教室のドアが開いた。
バっと勢いよく振り向くと、そこにはさっき帰ったハズの佐藤さんがいた。
「あ、どうしたの? 忘れ物?」
「ううん。そうじゃなくて……、彩香先生の事なんだけど」