恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「なんか、さっきまでいたんだけど、気付いたらいなくてさ。

ちょっと外の空気でも吸いに行ったんじゃない?

それよりさ……、さっきから透けてるよ、下着」

「知ってる。それ見てニヤニヤされてるのも知ってる。

でも今それどころじゃな……、」


そこまで言ったところで、男子の後ろに都築くんが立った。

都築くんは、なぜかムスっとした顔をしていて。

だけど、そんな顔を見た途端、なぜかホっとしてため息がでた。


なんか……。

都築くんがいれば大丈夫、みたいな、そんな気持ちがあたしの中にあるのかな……。


顔見た途端に安心しちゃうとか、都築くんに言わせたら「そんなだから騙されんだよ」って感じなんだろうけど。


「都築くん、彩香さん今出てるって!」

「俺も今それ聞いたとこ。

これ、貸せ」




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