恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


あたしとは立ってるステージが違いすぎるんだけど。


浮かんだ涙が完全に引っ込むくらい驚いてたけど、車がすぐ後ろを走った音にハっとして、都築くんの背中を押した。


「なんだよ」

「ここじゃ見つかっちゃうよっ、せっかくの再会で大事な話してるのに……。

っていうか、先輩、ちゃんと自分の気持ち話せてるのかな」


なんか心配になってきて言うと、都築くんが軽くため息をつく。


「こっち」

「え、」


手を引っ張られるまま進むと、都築くんは公園に入ってコンクリートで出来たすべり台の影に身を潜めた。

先輩と彩香さんはすべり台に背中を向けるようにして立ってるから、見つからないけど……、これって。




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