恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
そんな風に思いながら、ぐっと顔を上げた。
「……」
「……」
顔を上げた途端、目に入ってきたのは。
おっかない顔した津田さんだった。
「おはよー、津田さん」
「ちょっと顔かしてもらえる?」
「……うん。でもあたし病み上がりだから……、」
「なに?」
「えっと、昨日まで熱がね、結構出てたりで……、」
「それが?」
「……ううん。なんでもない」
まぁ、普通に考えればこうなる事は分かってたけど。
ピンク色の噂を聞いた時点で、何人かの都築くんファンにはシメられるかなって思ってたけど。
はー、と息をつきながら、恐怖の教室に向かった。