恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「“告白されたの?”って聞いたのっ!」
「あ、そっちか……」
「キスって……、信じられない!
尚哉の事好きじゃないくせに!!」
背中が壁に埋まるんじゃないかってくらいに詰め寄られる。
他の生徒からの、同情と好機の眼差しが痛いんですけど……。
「言ってたよね? 尚哉の事好きじゃないって!」
「え……、好きじゃないとは言ってないよ」
そう答えてからハっとする。
咄嗟に言っちゃったけど……。
津田さんの興奮状態を考えれば、絶対に黙って頷いておくべきだった。
「もしかして……、尚哉の事、好きなの?」
でも答えちゃったもんはもうどうしょうもないし。
諦めて本音で話す。