恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


本宮先輩との事を思い出していると、なんとなく都築くんの顔が頭に浮かんできて。

一応見回してみたけど、都築くんはやっぱり教室には見当たらなかった。


「まぁ、いいじゃん。元気な方がいいし」

「まー、そうだよね」

「唯、生徒会長が元カノとヨリ戻したってメールしてきたっきり、何の返事もないから心配してたんだよね

風邪だって言うけど、ホントは違うんじゃないかなーって。だからよかった」

「……ありがと」


少し感動しながら見ていると、千春が「あ」と声をもらした後、机に乗り出した。


「え、なに?」


近づくようにジェスチャーされて寄ると、千春が耳打ちする。


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