恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「そういえば都築、さっきまで教室いたんだけど、やっぱりダルいとかで保健室行ったんだよ」
「え……、そうなんだ」
「心配なら覗いてくれば? 気になるんでしょ?
唯、さっきから教室見回してばっかいるし」
「あ、うん。だってあたしのせいで風邪引いちゃったんだし」
「それだけ~? それにしては気にしすぎじゃない?」
「やめてよ、千春まで」
からかおうとする千春に釘をさしながら立ち上がる。
時計を見ると、HR開始まで後2分だった。
「あたし、ちょっと見てくる。
先生に、言っておいてくれる? 体調悪いから保健室行ったって」
「りょーかい」
千春が手をヒラヒラ振るのを見てから、教室を出る。
階段を下り始めたと同時にチャイムが鳴った。