恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「そーいう事」
……なに、それ。
なにそれ!
だって都築くん、あたしが好きって言ったくせに、なんで……っ。
一瞬、そんな考えが頭に浮かんだ。
でも、冷静に考え直してから首を振る。
だって、あたしは都築くんの気持ちには応えられないって言ってあるわけだし。
別に付き合ってるわけでもなんでもないんだから、そんな風に怒るのは間違ってる。
勝手すぎる。
けど……、それが分かってても、胸の中でうずまくイライラは残ったままで。
なんか、おもしろくなくて。
キュっと唇を噛んで俯いた時、ベッドがギシっと音を立てた。
ハっとして顔を上げると、都築くんがベッドから下りたところで……、先輩は顔をしかめて都築くんを見ていた。