恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「―――先輩、あたし、都築くん探してきます。

どうしても確かめたい事があるから!」


それだけ言って、先輩に背中を向けて走り出す。


なんで、こんなにも都築くんに会いたいのか。

なんで、こんなにも都築くんの事ばっかり考えちゃうのか。


その答えが知りたくて。


1ヶ月間、認められなくて逃げ回ってきた気持ちと、向き合いたくて。

都築くんの顔を見れば、その答えが分かる気がして―――……。



「あ、唯!」


先輩の声が聞こえて、立ち止まって振り向いた。

数メートル後ろにいる先輩が、あたしを見て微笑む。



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