恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


先輩がそんな事を言ったのは……。

きっと、あたしの気持ちが誰に向かってるかを分かってるからだ。


もう、あたしの中の矢印が、自分には向いてないって分かってるから。


恋の区切りに、先輩がくれたんだ。

優しくて、あたたかくなるような、励ましの言葉を。


「ありがとうございます!」


ありったけの笑顔を向けてから、また走り出す。









『気付いたら好きになってるモンなんだろ?

おまえも、本能に従えばいーんだよ』



いつかの都築くんの言葉が頭に浮かんでた。





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