恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「それ、信じるけど」
「……信じてくれるの?」
「信じちゃマズイみたいな言い方だな」
「だって……、」
今まで、あたしがどれだけ本宮先輩を追っかけまわしてたかを、都築くんは知ってる。
だから、急に好きだとか言っても、信じてくれないどころか、もしかしたら幻滅されるかもしれないとさえ思ってたのに……。
なんでそんなにすんなり信じられるの?
驚いて見てると、都築くんが言う。
「俺だって、真剣におまえの事見てきた。
おまえがどれだけ本気で本宮の事好きだったのかも知ってるし、ダメだったから次の男にいくような軽い女じゃないって事も分かってる」
そう言った都築くんが、あたしの手を握り返す。