恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*

「そんな沢村が、俺の事本気で好きだって言ってくれてんなら、信じないわけねーだろ。

もし、それが本宮に振られたショックとかでの一瞬の気の迷いだったとしても。

それでも構わねーし」

「気の迷いなんかじゃないっ。あたし、ホントに……」

「『ホントに……』なに？」


好きだとか、結構素直に言えるし態度にも出せるのに。

こうして、思いっきり待たれてると、なかなか言葉にできない。


片方の口の端を上げてイジワルに笑う都築くん。

手を握られてるから至近距離から離れられなくて、顔に熱がこもっていく。


「その……、抱き締めて欲しいって思うのも都築くんだし、キスして欲しいのも……、都築くんだけ。

都築くんが、好き……」


見上げて言うと、さっきまで余裕顔で笑ってた都築くんが苦笑いする。

照れてるようにも見える笑顔を見ていると、ぐっと手を引かれて抱き締められた。