恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
ふわって香る、都築くんの匂い。
ドキドキしながら都築くんの背中に腕を回すと、それ以上の力で抱きすくめられる。
「…ふ、……っ」
唇の隙間を割って入り込んできた舌に驚いたけど、それを受け入れる。
恥ずかしく感じながらも素直に応えて舌を絡めると、都築くんの抱き締める腕に力がこもったのが分かった。
「ん……、ぁ…」
密着する身体と、深いキス。
甘い甘い時間が、裏庭を包み込む。
「やっとつかまえた」
長いキスの後、あたしを抱き締めた都築くんがささやく。
好き。
たったそれだけのコトがツラかったり、痛かったりするけど。
そんなコト忘れちゃうくらいの甘い蜜を、今日、見つけた。
恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-* END