恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「顔赤いな」
「だって都築くんがあんなキスするから……」
恥ずかしくなりながら言うと、都築くんが笑う。
「都築くんってキス魔だよね。付き合ってまだ2週間しか経ってないのにキスばっかしてる気がする」
「イヤ?」
「……イヤじゃないけど」
首を傾げて聞いてくる都築くん。
素直に答えるとまた笑われる。
ふっと笑った後、都築くんは困り顔で微笑んだ。
「ストップ効かねーんだよな。好きになった女と付き合うとか、初めてだし」
「……いっぱい遊んではいたけど?」
「だからおまえが思うほど遊んでねーって」
苦笑いしながら言われて、あたしも笑う。
「都築くんが今までどんな遊び方してても関係ないよ」
「だから、」
「大切にされてるって、すごく伝わってくるから」
少し恥ずかしくなりながらも見上げて微笑むと、都築くんは驚いた顔した後、微笑んだ。