恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「この事、都築にチクったら、こんなもんじゃすまないからね!」
今日の呼び出し相手は、6組の平井さんとそのお友達。
床に広がるのは……、落書きされたあたしの教科書達。
「言われなくても都築くんには言ったりしないけど……。
どうせやるなら、あたしにしてくれない?
殴って気がすむなら、それ受けて立つから」
苦笑いしながら言うと、平井さんの顔つきが険しくなった。
睨みつけてくる目は怖いけど。
あたしだって負けてられないし。
目を逸らしたら負けな気がして見ていると、平井さんが薄笑いする。
「あんたのそうゆうとこ、すっごいムカつく。
自分は卑怯な手使って都築落としたくせに、周りには正々堂々しろって?」
「……っていうか、放課後の教室に呼び出されてる時点で、正々堂々じゃない、」
「どうやって都築に取り入ったか知らないけど、超目障りだし!」