恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


「だって、あたしが気に入らないのは分かるし」

「は?」

「平井さんも都築くんが好きなんでしょ?

なのに、ずっと他の男追いかけてた女に横から割り込まれたら頭くるもん」

「……それ、アンタの事だって分かってる?」

「うん。だから、悪い事したっていうのは分かってるからやり返さないんじゃん。

あたし、普通にケンカ売られたりしたらやり返すもん。ヘタしたら倍返しするし」


平井さんが顔をしかめる。

わけが分からなそうな平井さんを見上げながら言う。


「とにかく。都築くんを好きな女の子には、悪い事してるって気持ちはある。

けど、自分の気持ちも止められないから。

だから、逃げ回らないで恨みだとかを受け止めなくちゃって思ってる」

「……」

「本当に、ごめんなさい」








< 373 / 448 >

この作品をシェア

pagetop