恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


でもそれを分かっていても、都築くんへの気持ちを抑えるなんてできないから。


だったらせめて。

他の女の子のサンドバックぐらいにはならないと。

ちゃんと、謝らないと。


そんな思いから頭を下げると、平井さん達は黙っちゃって。

それでも床を見つめたままでいると、「バカじゃないの?!」って声が聞こえた後、教室を出て行く音がした。


ピシャ!!って閉められたドア。

大きな音に身体をすくませてから、はーっと息を吐き出した。


「都築くんって、人気あるなー……」


分かってた事だけど。

2週間で呼び出されたの、これで3回目か。


もともと特定の彼女を作らなかった都築くんだから、余計なのかな。


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