恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「なに笑ってんの? ノンキに笑ってる場合じゃないでしょ!?」
「そうなんだけど……。
津田さんのまっすぐなところ好きだから、なんか嬉しくって」
素直に言うと、津田さんは眉をしかめてから、小さくため息をつく。
「あたしはアンタのそういうとこ、キライ。
無邪気っていうか、くったくないっていうか……、憎みきれない感じがムカつくし」
「……」
「そんなだから、尚哉と付き合うって報告してきた時、思いっきり反対できなかったんだからね」
津田さんに事実を打ち明けたのは、都築くんと付き合うって決めた翌日。
あれだけ都築くんの事は好きじゃないって言ってきたのに、好きになったとか言いだしたりするんだから。
正直、ボッコボコにされるかもって覚悟はしてた。
津田さんにだったら、殴られてもいいって思ってた。