恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
ドクンと一度大きく鳴った鼓動。
身体ん中が何かをせかすように熱くなる。
「……唯?」
「そんな話より、他の事しよ……?」
唯の指先が、俺の鎖骨の辺りをなぞる。
黙って見ていると、膝立ちになった唯がゆっくりと近づいて……。
そのまま唇を重ねた。
触れるだけのキスをした唯が、数センチ離れてじっと見つめる。
鼻先がくっつきそうな距離で。
「都築くん……。
いつもみたいなキスして……」
唯が呼ぶだけで甘く聞こえる名前。
少し触れられただけで熱くなる血。
誘惑されるまま、吸い寄せられるように唯の唇を塞いだ。