恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「大丈夫だって! もし見つからなかったら、この子にご飯をあげる事を、生徒会役員の仕事のひとつに埋め込んじゃえばいいんだし」
「……」
「……無理ありすぎだと思う? でも、何もしないよりはいいんじゃないかなって……」
言いながら不安になって聞く。
先生への説明とか考えると、どう考えても認めてくれなそうだし。
いくら本宮先輩を味方につけても、さすがに……。
PTAとか出てきちゃっても面倒だし。
色々と問題だらけな事ばかりで黙ると、都築くんはふっと笑って子猫の頭を指先で撫でる。
「生徒会で飼うってのは難しいだろうけど、飼い主探すくらいならできるかもな。
本宮に協力させれば、教師への説明だとかはやってくれそうだし」
受け入れてもらえた事が意外で、思わず言葉をなくす。
だけど、都築くんが微笑みながらあたしを見るから、ハっとして口を開いた。
「じゃあ、あたし、本宮先輩に話してみるね」
「ああ、頼む」