恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
イジワルな顔で笑いながら言う都築くんを、ムっとしながら見上げる。
「その言い方、あんまりよくないよ。“女”で一括りにするとか、ざっくりすぎ」
「でも俺の周りにいる女ってそんな感じだけど。
おまえも知ってんだろ、同じクラスの津田とか。
普段仲良くしてる女友達の事、平気で悪く言ってるし」
「だって、津田さんは見るからに都築くん狙いじゃん。
都築くんに近寄る女の子とか、とくに悪く言ってるし。
都築くんだって、悪口聞いた子とは特別深く関ろうと思わないでしょ?
それが狙いなんだよ」
「だったらおまえも同じようにすれば?」
簡単に言うから、瞬間的に「できるわけないじゃん!」って怒りそうになる。
だけど、パンを食べる子猫が気になって、怒鳴りたい気持ちを抑えた。