恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「おまえ、言いたい放題だな。
……たまにサボったりするほうが、健全な高校生っぽいだろ」
「それに、女の子と遊びまくってるとか噂もあったし。
“浅く広く遊びの付き合い”してるって。それは本当だったみたいだけど」
「……健全な男子高生だし、そんなもんだろ」
「“健全な普通の男子高生”は、遊びまくりたくてもできないんだよ。
なのに、都築くんはカッコいいからそれができちゃうだけで。
男子から見たら羨ましい限りだよね」
沢村が“文化祭、有志募集”の文字の周りを、星で囲っていく。
大きさの違う星をキレイに散りばめていく沢村には、感心するばかりだった。
「でも、ちゃんと相手を見て遊んでるのは、エライと思う」
俺が“面と向って好きとか言ってくる女は苦手”とか言ったのを覚えていたのか。
星を書きながら言う。