それでも好き
家に帰って、買った服を眺めていると…


ブーっブーっ


大森君だ…


『もしもし。』


『あっ!翠?明日なんだけど… ごめん。妹がトラブル起こして、明日ちょっと用事が出来たんだ。だから、行けなくなった。』


えっ?
だって、せっかく服選んだのに、プレゼントも買ったのに…
さすがにショック。


『どれくらいかかるの?』

『朝から行くから、夕方までかな…』


『夜から行けないの?』


『なるべく、妹のそばにいてやりたいんだ…ごめん…』


何それ…


『イルミネーション観に行こうって誘ったのは大森君だよっ?なのに…ひどいよっ』


『ほんとにごめん…』


『もういいよ』


こんな事しか言えない自分が、悔しくて涙が出た。
どうしてあんなに強くいっちゃったんだろ…


こんなに好きなのに…


謝ろうと携帯を開いた時っ

いきなり目の前が真っ暗になった。


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