ひとかけらの恋
私はお母さんと別れた後、もう一度クラス表のプリントを見た。
「えっと…あった。2組か。」
ヒラリ
プリントの上に、小さなピンク色の花びらがふってきた。
「ん?花びら?」
私は、ふと上を見上げた。
「うわぁ!きれーい!」
私が見上げたところは、とても大きな桜の木が今まさに満開だった。その満開の桜の花びらが風に吹かれてヒラリヒラリとふっている様子がとても綺麗だった。
そういえば…。
あの日もこんなに桜が綺麗だったなぁ…。
―6年前―
あの日は、私の小学校の入学式だった。
まだ小さかった私はお母さんにピッタリとくっつきながら1年生の教室に入った。
都合のいいことに、隣の席の子が幼稚園からの友達だったのが嬉しかった。
初めての学校。
初めての教室。
たくさんの初めてばかりで、私はとてもドキドキしていた。
そんな私に、もう一つのとても温かくてドキドキする初めてを教えた人がいた。
その人は、先生の教卓の前の席に座っていた男の子。
「えっと…あった。2組か。」
ヒラリ
プリントの上に、小さなピンク色の花びらがふってきた。
「ん?花びら?」
私は、ふと上を見上げた。
「うわぁ!きれーい!」
私が見上げたところは、とても大きな桜の木が今まさに満開だった。その満開の桜の花びらが風に吹かれてヒラリヒラリとふっている様子がとても綺麗だった。
そういえば…。
あの日もこんなに桜が綺麗だったなぁ…。
―6年前―
あの日は、私の小学校の入学式だった。
まだ小さかった私はお母さんにピッタリとくっつきながら1年生の教室に入った。
都合のいいことに、隣の席の子が幼稚園からの友達だったのが嬉しかった。
初めての学校。
初めての教室。
たくさんの初めてばかりで、私はとてもドキドキしていた。
そんな私に、もう一つのとても温かくてドキドキする初めてを教えた人がいた。
その人は、先生の教卓の前の席に座っていた男の子。