繋ぎたい愛
⑪:天

どのくらいの時間が過ぎたのだろう。




気がつけば辺り一面広がる白い雲の上いる。目の前にある大きなスクリーンに、見覚えのある顔が映し出されていた。お婆ちゃんも、お爺ちゃんも、いろんな人がすすり泣いている。




七海は大きなスクリーンを見つめて――。



"どうしたの…?なにが悲しいの?"




すすり泣く声に入り交じり声がする。




"なに?聴こえない………。"




耳を凝らし声に耳を傾ける。




『七海!!!!!!!』


『なな………。』


『七海なんで死んじゃったの?』


『自殺するほど辛かったなら…どうして相談してくれなかったの????』


『あの日、私に何か言いかけてたのに――。聞いてあげられなくてごめんね』







耳を傾けると涙と一緒に、いろんな声が聞こえてくる。














"ふ~ん―――。七海って子が自殺しちゃったのか…。この人達と、どこかで会ったことあったかなあ…。思い出せないやっ。"

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