心のНёaяτ
@ひとりぼっちのBirthday

あの夜キミは携帯握りしめ
きっと…
あたしからのメールを待っていた

日付が変わり年に1度きりの
キミの特別な記念日
鳴らない携帯画面に映る顔が切なくて
時計の針だけが鳴り響く

"きっと…忙しいのかな"

小さく囁き1人眠る夜
キミは何を思う?


あと数分で日付が変わる
小さな願いで携帯握りしめ
あたしからのメールを待つキミ
無情に奏でる針の音だけが
部屋に響き キミの顔を曇らせた

"忘れちゃったんだね…"

ピリオドを打つように閉じる携帯
キミ…悲しげに


時の中 真夜中を駆け抜ける あたし…
"ごめんね‥ごめんね‥今すぐ行くから
待っててね‥"

キミにいっぱの言葉届けるね
少し遅れたけど"HAPPY birthday"
大切な記念日 今年は少し間に合わなかった

キミを忘れたわけじゃないの
ずっと ずっと待ってた
なのに忘れたHAPPY birthday


キミが悲しげに囁く
"ひとりぼっちの誕生日…"

何度も何度も"ごめんね"
キミがつぶやいた"もう遅いんだよ"
寂しそうに夜空見つめ
深い孤独に包まれるキミ

あたしの心が張り裂けそう
キミを優しく包みながら
それでもあたしは笑顔で言うの
"ごめんね‥誕生日おめでとう"


来年のキミの誕生日
1番に"おめでとう"を
言わせてくれますか?


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