LastLove
「これから君たちの担任の藤原です。まずはみんな自己紹介からしてもらおうか。」


ひー!


緊張する!!


ドキドキしながらみんなの自己紹介を聞いていると、次は日浦弟(予想)の番だ。


「北見小から来ました、日浦鷹臣です!よろしくお願いしまーす」


やっぱりー!



日浦鷹臣、やっぱり弟決定!!


そんな確信をしながら、あたしの番がきた。


「中部まなみ、回川小からきました。よろしくお願いします!」



そう言って席に着くと、ずっと前を向いていた日浦弟がチラッとこっちを見た。


ドキッ
ばれた!?



だけど日浦弟は何も言わず、またすぐ前を見てしまった。


なーんだ、きっとあっちはあたしの話なんて聞いてないんだな。



そんなことを思っていると、自己紹介が終わり、今度は班になって係決めだ。



「じゃあ前から6人ずつ、班になって机をくっつけて下さーい!」



げげ!
またしても日浦弟いるじゃんか!


机をくっつけると、目の前に日浦弟がいた。



じーっとこっちを見ている…


な、なんだろう…



その時、日浦弟がニヤッと笑って


「お前、姉ちゃんいるだろ!」


と言った。



「あんたも、お姉ちゃんいるでしょ。」


そういって、二人でニヤリとした。



これが、今でもずっと忘れられない

アイツとの出会いだった。
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