籠球姫
出会い
何故出会ってしまったのだろう…
入部届け期間最終日、体育館の更衣室で…

「きゃあ!?」
更衣室の扉を開けた瞬間誰かが叫んだ
中には女の子が1人いた

「あ、ごめん。」
「ごめんじゃないでしょ!私着替えてるの!」
見ると彼女は下はジャージ、上は制服を脱いでいる途中で下着が思い切り見えていた

「うおッ…わり。」
少しニヤけながら言った

「この変態!さっさと出てってよ!」
「…ここ、男子更衣室だけど」
「え…?」
「だーかーらぁ、ここは男子更衣室ですよって言ってるの。」
彼女は制服を脱ぎかけのまま荷物を持って走り去っていった

「あ、おい!…行っちゃったよ。ん?なんだこれ。」
彼女の荷物が置いてあった場所に赤い物が落ちていた
「リストバンド?」

その時、ボールをついている音が聞こえた
それはさっきまでここにいた、あの女の子だった

「お前もバスケ部だったのか…」
「“も”ってあんたバスケ部なの?」
「そうだけど。」
「経験者?」
頷いた俺に彼女はボールをパスしてきた

「私と一緒にバスケしない?」
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