ツンデレ女子と軟弱男子ー素直になれない私ー
「あの女の子……人間じゃないよ」


「はぁ?普通に人間だったよ…」


友梨香は、何を言ってるんだか…。
私は呆れ気味に、肩をすくめた。


トイレ何だから、誰だって使うでしょ。



「違う……幽霊だよ」


「………あぁ、そっか。幽霊か」


すんなりと交わして、私はポケットからリップクリームを取り出すと、唇に塗り込んだ。


「そっか…じゃないよ〜!幽霊だよ!?…また見ちゃったよ〜…怖いよぉ」


泣きながら、私の腕に絡みつく友梨香を、横目で見ながら私は溜め息を吐いた。


リップクリームを塗り終わると、《パチン》とフタを閉めると、ポケットにしまい込んだ。


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