ツンデレ女子と軟弱男子ー素直になれない私ー
校門を抜けた後、私は青島と目が合った。

…ぷいっと、避けて通り過ぎようとしたが、青島は許してくれなかった。


「…なに?」


人を拒絶するような冷めた目つきで、睨み付けると…アイツは応えた。


「…僕は、朱音が好きだ」



私は、無表情で青島を見つめた後、静かに右腕を伸ばすと、青島の口元を力いっぱい掴んだ。



「……うざってぇこと、ぬかしてるのは…この口か?…おい、お前ふざけんなよ…」


青島は、サッ…と顔色を青くした。


「フッ………糞ガキが。」





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