君が隣にいる意味を教えて
「おお!」
千尋が電話の向こうで拍手。
「頑張ったじゃん。てか、学校で渡せばいいのに。
まぁ、休日のほうが良いけど。」
「本当は直接渡すか下駄箱に入れるかって彼が持ちかけてきたんだけど
私が荷物になるからって却下した。」
そう告げると千尋は鼻で笑った。
「ヘタレが」
「私のこと!?」
え、だって…男子とマンガの貸し借りって恥ずかしいじゃん…。
お互い学校では異性と話さない同士だし…。
「まぁ、良かったじゃん。あとビッグニュース。」
「なにー?」
「彼、彼女いないって。気になる人もいない」