君が隣にいる意味を教えて


・・・・・。


「くくくくくっ」


「それ喜んでるの?」


うまく嬉しさを表現できない。



「マジ千尋、神!」


「まぁ、よきにはからえ。」



千尋との電話を切り、高鳴る胸を落ち着かせる。


そして、ふと思い出す。



あ…私って今、颯太と付き合ってるんだっけ。



嬉しさがどんどん憂鬱さにかわっていく。




そして、次の日の帰り道。


さっそく颯太からお呼びだしがかかった。


「今すぐ俺ん家来て」

あぁ…、やっぱこいつは身体しか興味がないんだ。

「いやだ」

私は彼氏がいることに安心しようとしているのだ。

私はセックスなんて興味ない。


「なんでよー、来いよ」

「どーせエッチして終わりでしょ」

「そんなことないって」

そんなことあるだろ。

現にお前は親の帰宅を気にしてセックスしてから私をすぐに帰らせる。


こいつは女なんて性欲を満たす道具でしかないんだ。


「じゃあいいや」


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